血糖制御と社会的地位の間の連関と,それに及ぼす食事と扁桃体の影響を明らかにした浮地里佳子さんの論文が,Journal Physiological Sciencesに掲載されました!

同じケージの中でグループ飼育されたマウスの間には安定した上下関係(社会的階層)が自然に,かつ安定して成立することが知られています.これは「チューブ・テスト」という非侵襲的な方法で簡単に調べることができます.
この「ケージ内階層」が,それぞれの動物の血糖制御能(血糖値が上昇した時にインスリン分泌を介してすみやかに適正値に戻す様々な能力)と連関すること,そしてその連関が(1)高脂肪食へのエサの変更,および,(2)社会的階層の確立に関与している扁桃体外側基底核周辺のニューロンの活動抑制によって大きく修飾されることを証明し,糖尿病・内分泌内科からの派遣大学院生・浮地里佳子さん,および当研究部講師高橋由香里をfirst authorとする論文で,神経科学研究部と糖尿病内分泌階下の共同研究として公表しました.社会的な地位が,2型糖尿病の罹患しやすさと関係し,それが,脳内の領域の活動によって決まっていることを明らかにした重要な研究です.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1880654626000041?via%3Dihub